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鉛筆画で猫を描きました
鉛筆画展覧会に出展予定だった鉛筆画をご紹介。FBのお友達のお姫様です。
Princess Vivienne Diva Sungoddes
(ヴィヴィアン・ディーヴァ・サンゴッデス姫様)
典型的なツンデレです笑
触られるのも抱っこされるのも大嫌いな女の子ですが、気分が良いと傍に寄って来てスリスリしてくれます。もうすぐ11歳のお年寄りなのでだいぶ性格も丸くなって来ました。
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私は動物の一生懸命、生きている姿に感動を覚え、励まされます。
ビビちゃんの気高く気丈に生きる姿のお写真を見て、ビビっときまして描かせて頂きました。
頑張って生きる姿は、見るものに生きる勇気を与えてくれます。
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【私の鉛筆画考】(長いです)
写真を元に限りなくリアリティを追求して描く鉛筆画。そっくりに描くなら、写真で良いのでは?と思うかもしれません。
でもたとえ、大体のポイントや外型をトレースでとった(下書き)としても、そう簡単に同じに描けるわけがありません。
カラー写真からモノクロ鉛筆画にするには、色の違いをモノクロに置き換えねばなりません。赤と青、どちらがモノクロだと濃いでしょうか?とても微妙な諧調を見極めねばなりません。
モノクロ写真を元にしても、白から黒まで無限の諧調が存在するわけで、それを4〜5本の色の違う鉛筆で筆圧により作り出すのです。一番大切なのは、見極める眼なのだと思います。
写真を元に写真よりまさる美を目指します。写真は一眼なので、二眼で見た時と見え方が異なります。より肉眼で見たものに近づくような補正を加える、つまり目で見る実在感に近づける。事を目指します。(私の場合)
印影は写真に学び、よりダイナミックに、時にはわざとライティングを強くし、ドラマチックな空間を創出する。
絵の素晴らしい所は実在しない輝きや形、組み合わせや表情、それらを意図的に創出できる所にあるかと思います。
私は鉛筆画をずっとやってきて、1番有り難く、勉強になったのは、物を見る眼です。
形の見極め、色の見極め、光がどう落ち、どう照らすか、細部の違いこそ、リアリティに結びついている。
そして被写体は何を感じ、何を考えているか、そんな内面にも想いを馳せながら、被写体の命のエネルギーとパワーを2Dの中に息づく3Dとして閉じ込めたいわけです。
そんな気持ちでワクワクしながら絵を描く事が好きです。
まー、目標高く、たどり着くのは遠い道筋なのですが。
実はこの同じビビちゃんを油絵でも描いています。出来上がりはまだまだ先のようです。